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Thought in the brains of iron scrap

技術のこと以外を書くブログ

なだらかに暗がりと頂きは

くわしくみると、スーパースターのCDの売り上げはP2Pの影響で減っているが、無名のミュージシャンの売り上げはP2Pのプロモーション効果によって増えている。現在では、CDの制作費(最低100万円もあればつくれる)にくらべて宣伝費のほうがはるかに大きいので、P2Pはクリエイターに損害を与えているのではなく、特定のミュージシャンに巨額の宣伝費をかけて(音楽的には質の高くない)メガヒットを作り出す現在のレコード会社のビジネスモデルを破壊しているのだ。


逆にいうと、P2Pは無名だがすぐれたミュージシャンを発掘することで、音楽の多様性を高めていることになる。コンテンツ業界は極端なロングテールの世界で、特に音楽で食えるのは音楽家の数%だといわれる。その数%のスーパースターの(億単位の)収入が少し減る代わりに、多くの無名ミュージシャンがP2P によって世に出ることは、音楽全体の質を高めるだろう。またP2Pによるレコード会社の損害はゼロに近い一方、ユーザーは大きな利益を得ているので、ファイル共有は経済全体の福祉には大きなプラスになっている、とO-Sは結論している。


池田信夫 blog ネットはクリエイターの敵か
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d74c36ced9a7ab194b3685a4627281db

確かに、慎重になるべきことです。いまのらくえんのようなニコニコ動画という場を壊したくない気持ちもわかります。でも、考えてみてください。いまのニコニコのMADって、アングラですか? もうそうじゃないでしょう?


ニコニコのMADって分割したり偽装したりしてこっそりとやってますか? 消されない限り、堂々と公開し続けてるじゃないですか。アイマスのP名は2chのスレや小さなMAD界隈で囁かれているようなものですか? MAD系じゃないブログでも普通に言及されていますよね。ニコニコのMADを見てる人に、ニコニコ以前に「MAD」という単語を知ってた人がどれくらいいるかといえば、きっと半分にも満たないことでしょう。


ことここに至っては、もはや以前の常識なんて通用しないんじゃないかな。


釘宮理恵のツンデレカルタ企画のスタッフにアイマスのPが大量参加 - 敷居の先住民
http://d.hatena.ne.jp/sikii_j/20071125/p1

個人的な感覚だと21世紀に入ったくらいから少しずつ状況が変わっていったというところがあった。

同じ世代ならたいてい一緒にカラオケで歌えるみたいなヒット曲はどこかにいってしまって、ページリンクを探すことも困難で偽装されたファイル群を結合してようやく見られるムービーを置いてあるサイトなんかも運営する意義すら持つことが困難になってしまっているのが現状だと認識している。

これからはもっとながらかにへらべったくなって、アンダーグラウンドは本気に他人に理解を求めていない個性的すぎる人達があさっての方向に創作をしていくようなものかもしれないし、ヒット作品はものすごい長期的なロングセラーと週間未満で消費されていく消費作品の二極化だったりするかもしれない。


なだらかに既存のリソース、権益、人脈、地位、インフラより個人の試行錯誤、知識、アウトプット、公正さが重視されるほうに変わっていくのだろう。

コンテンツ云々から離れても、生活や仕事の一々に複雑怪奇だったシステムが可視化され、個人で負う裁量が多くなってくるのだろうと思う。

制作コストがべらぼうに高く、物流コストも高かったアナログレコードの時代は、印税率が低くても文句を言うアーティストは少なかった。しかし、アナログレコードがビニールからプラスチックのCDになり、制作コストは大幅に安くなったが、クリエーターの印税率は変わらなかった。日本で音楽配信ビジネスが1999年にスタートしたとき、存在しないはずのジャケットや出荷コストなどをそのまま援用し、音楽配信の印税率を CDと同じにしていたのが他ならぬレコード会社である。

 制作にまつわる全体的なコストが大幅に下がってきたのに、なぜクリエーターの印税率は増えなかったのか。印税率が固定化されていたことでレコード会社の利益率が年々上がり、確かに「産業」としては大きくなった。しかし、果たしてそれでどれだけクリエーターが潤ったのか。

レディオヘッドを聴けばわかる音楽業界・ダウンロード違法化論の不誠実インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT0g000028112007

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